留学体験記

ネイリストライセンス取得留学体験談

ネイリストライセンス

日本にいた時は普通のOLで、何か別の事をしたいとずっと考えていて、 たまたまネットで見た「ネイルライセンスプログラム」に惹かれました。今までネイルの経験はありませんでしたが、気軽に始められて、尚かつ手に職を付けられると言う事で参加を決意しました。
なんとか渡米をしましたが、いきなり英語の壁に阻まれました。渡米当初は英語学校で英語付けで、毎日辞書や教科書との格闘で頭の中がっちゃごちゃになりましたが、それでもたまに日本のテレビを見たり、月1回の留学生パーティーで気晴らしをしていました。
やっと英語に慣れた頃に美容学校に入学しましたが、今度は美容学校で 渡されたテキストに驚きました。英語で書いてあるのですが、単語の意味がわからず、辞書を引いてもその単語が載っていなく、意味もわからないまま 学校の授業は進んでいく。。。技術は先生の見よう見まねでなんとかできましたが、学科の授業だけは全くわからず、一度はライセンス取得をあきらめかけました。

そんな時に私を救ってくれたのが、周りの一緒に勉強している仲間や、サポートをしていただいた講師方々でした。せっかくOLを辞めて渡米したのに、このま ま帰国したらいい笑いものだ、と一念発起して毎日テキストと向き合いました。わからない単語は友達に聞いたり、先生にわかるまで教えてもらったりと必死に なりました。文章の意味がわからなくてもだいたいの意味は把握できるようになりました。またサポートの講師が用意してくれた試験問題のテキストがわかりやすく、結局ここで出ていた問題が多く出題されました。
ネイル学校では400時間履修のうち、半分以上が実地で、お客様の施術をしますが、私が担当したあるお客様は非常に気に入っていただき、チップだけで20ドルもいただきました。
ネイル学校で学ぶことのほとんどは衛生関連の事やお客様へのケア、ホスピタリティ面で、試験でもこの辺が多く出題されました。 筆記には苦労させられましたが、何とか合格する事ができ、こんな私でもできるんだ、という自信につながりました。

その後の進路をどうするか迷いましたが、ライセンスを取得する、という目的も達成したので、帰国する事にしました。
現在は日本でネイルの1級を取得し、米軍基地の中のネイルサロンで働いております。ここではカリフォルニア州のライセンスは必要ありませんが、お客様には珍しがられます。
ロスのネイルサロンで気付いた事ですが、日本のようなきれい系や派手系は少なく、どちらかというとシンプルな爪の方が多いです。よくネイルの発祥は西海岸だと聞くので、どんなド派手なネイルなんだろう、と思っていましたが、意外とシンプルで最初は驚きました。また男性のネイルケア率も高く、一般のサラリーマンがサロンに来てケアをされる方が多いです。アメリカではビジネスマンは歯のホワイトニングをしますが、それと同様ネイルケアをされます。
あとロスではベトナム系のネイルサロンが多いです。これはベトナム戦争後、ベトナム人を多くアメリカに呼び寄せた時に擁護としてベトナムの方が手に職を付けられるようにネイルを学ばせたことからきているようです。日本人は寿司屋、中国人は中華料理屋と同じ位置づけでベトナム人はネイルをやられているようです。